殻をやぶって 新しい自分を・・・と 想ったりする。

6/20/24

ボランティア 好きなこと

 

お陽さまにむかって パワー全開のガザニア。色といい 咲き方といい 圧倒されます。花言葉は 希望の光。

さて 

今年度も ボランティア活動に参加しています。

小学校での読み聞かせ。一年に6回だけのささやかな活動だけど わたしにとっては 好きなことができる時間 & 子ども達に会って 笑顔になる時間です。

10分間のお話し会で 絵本を読ませてもらいます。担当は 1年生と4年生の各クラス。

きのうは 1年生の教室へ。

「おはようございます」声をそろえた元気いっぱいのあいさつに わたしも 負けじと声を出す。ちょっとテンション上げないとね。

担任の先生は 40代ぐらいの女性で にこやかに見守っています。ちょこちょこ動いたり よそ見したりする子もいるけど おおむね 前を向いている。お行儀いいよ。


入学してから 3ケ月。日々成長し すっかり小学生になってきた彼らに読んであげたかった絵本は 2冊。

1冊目は これ。


クイズ形式の絵本。年度の初めは この本を使います。1年生でも6年生でも盛りあがる。つかみには もってこいなの。 

たのしい時間の始まりだよ~。わたしとしては そんな合図を送っている。

案の定 「あたったぁ」「えーっ はずれた~」という声が響きました。

2冊目は これ。


どちらかというと 幼児向きだけど 1年生になったばかりの彼らにも たのしんでもらえるかなと選書しました。

どんなお話かというと

本当はもう卵から出ていいはずの たまごにいちゃん。にいちゃんというくらいだから 弟がいて すでに ひよこになっている。それでも 卵の殻を割れないでいるのは ずっとおかあさんにあたためてもらいたいから。

ところが ある日 殻にヒビが入ってしまいます。とうとう たまごにいちゃんは・・・。成長する子どもの心の揺れを ユーモラスに描いている ステキな物語。

読み進めていくなかで 子ども達は 笑ったり 驚いたりして たまごにいちゃんに感情移入していきます。たまごが壊れそうになる場面は 「えー どうなっちゃうの」という 心配そうながつぶやきも出たりして。

結局 殻がばらばらになったたまごにいちゃんは あきらめた。そうなったら 殻の中から出るしかないでしょ。

次なるステージに足を踏み出した たまごにいちゃんが 水たまりにうつった自分の姿をかっこいいなと感じたところで ハッピーエンド。

そのページを 子ども達も 笑顔で見つめていました。

子ども達よ。たまごにいちゃんは 君たち自身のこと。幼児の時代を生きて 今は 小学1年生。

学校という新しい世界にチャレンジしているということは それまでの自分の殻から出たということ。

そして これからだって その時々の自分の殻をやぶって 新しい可能性に挑んでいくことでしょう。がんばって 子ども達!!




教室をあとにしながら わたしも 「たまごにいちゃん」の余韻を感じていました。

ちなみに

子どもは 絵本の世界を そのまま受け取り 入り込める。大人の場合は これまでの経験や価値観を通して 絵本の世界を味わうことができてしまう。絵や言葉に 自分の内面を投影して読んでいるからでしょう。

「たまごにいちゃん」を読んで「わたしは いま 殻の中?」と想いました。

これまでの人生で 殻をやぶった体験は 幾度となくしてきたつもり。その都度 新しい自分に会ってきたようには思うけど 今現在 年齢を経たからとあきらめていることや 物事について視野の狭い凝り固まった見方や考え方をしていないだろうか。

そんなことが アタマをかすめたの。

殻は 自分を守る大切なものでもあるけれど 時には やぶらなくてはならない局面もある。そうすることが 自分らしく生きることにつながるとき たぶん やぶりたくなるのかもしれません。

幾重にも殻をかぶって そのなかで窮屈に生きるのはイヤだなぁ。

いつでも 新しい自分に開かれていたい。どんなに歳をとっても 自分のなかの可能性を信じていたいのかもしれません。

『たまごにいちゃん』から いろいろ感じたり 考えたりしています。

自分の殻をやぶって 未知のわたしを知っていく。

そう想うと これからの人生が たのしみになります。

No.187

きょうも 読んでくださって ありがとう💗


ポチっとにも 感謝しています。
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 おり~ぶ  

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